美作大学繊維分科会
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分科会画像

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<プロフィール>
岡山県出身。美作短期大学服飾学科、日本女子大学家政学部通信
教育課程生活芸術学科卒業。美作大学副手、助手等を経て、'02年より現職。日本家
政学会、繊維製品消費科学会所属。バレーボール部顧問。

「学」の立場から参加されている、美作大学生活科学部福祉環境デザイン学科の小山京子先生にお話を伺いました。


インタビュー

−美作大学技術交流プラザ に参加されるようになった経緯を教えてください。


特に私がというのではないのですが、4年位前に、津山市内の産官学で繊維関係の分科会ができるということで、津山市の方から大学に募集がありました。繊維関係では、大学の中に、私と高山先生、立石先生の3人がいましたので、そろって参加させていただくことになりました。


−ミポロはどういうふうに出来上がっていったのでしょうか。

ミポロ画像介護衣料品として、マーケティングというか、本当に必要とされているのは何なのかを最初に考えました。『日本原荘』の職員の方を招いて意見を聞いたりとか。
どんなにいいものを作っても、いいものだからというだけでは売れないと思うんですよ。高齢者の方の中には、『私はもう長くないからそんなええものはいらん』って言う人がいたり。ミポロは3,900円なんですが、スーパーにいけばポロシャツが1,900円で売っていたりとか。高齢者の方は自分から積極的に選ばないんですね。だから、機能の面でも高齢者の方に本当に必要とされるものでないといけないと思ったんです。
あとは、色ですね。いかにも高齢者と言う色ではなくて、明るい色を着て欲しいと思って。色をどうするかということについては、前の年に、岡山県下の高齢者関係の施設に、全部で250施設ぐらいあったと思うんですが、アンケートを出したんですよね。そのアンケートは高山先生と一緒に研究と言う形でやったんですが、その中にどういう色が好まれるかっていうのもあったんです。だから、色も適当に決めているわけではなく、好みを調査して決めたんです。
それから、職員の方にお話を聞くと、とにかく綿100%がいいと言われるんです。だから、ミポロ1号は綿100%で作ったんですが、乾きにくいんですね。これがいい、と思って作っても、着る人・使う人からすればいまいちだったりする。そういうところを改良していこうということで、2号・3号・4号と出来ていくわけです。
そして現在も改良中なので、いずれミポロ5号も出来上がりますよ。


−ユニバーサルデザインということをとても意識されて作られているようですが。


ユニバーサルデザイン協会の方との説明会画像高齢者の方に、障害者の方にということで作ったんですが、本当に売っていくためにはそういう人たちだけではなくて、例えばうちの学生たちにも買ってもらえるようなものができたらいいなと。どういうふうに変えれば、ユニバーサルデザインとしていろんな人に着ていただけるかということを、去年の夏に東京からユニバーサルデザイン協会の方に来ていただいて、いろいろお話を伺いました。
高齢者にとって着心地のいいものっていうのは、私たちにとってもいいものなんですよね。これをユニバーサルデザインにしようというのは、去年の夏ぐらいから取り組んだんです。実は私、2年ぐらい前からこのミポロを着ているんですが、やっぱり楽なんですよね。だから、ユニバーサルデザインと言うことで、みんなに着て欲しいですよね。
2年前にデンマークやスウェーデンの福祉施設を訪問する機会があったのですが、高齢者の方はイヤリングやネックレスをしていて、洋服もとてもファッショナブル。みなさん、すごくイキイキされていたんです。それでますます思ったんです、日本のお年寄りもそんなふうにステキな服を着て、明るい気持ちで毎日を暮らしてほしいなあって。ユニバーサルデザインの衣服をつくっているのは、そんな思いがあるからなんです。


−小山先生は福祉環境デザイン学科の先生ですが、介護衣料品と言う点で、大学の授業が商品の開発に活かされるということがありますか。


福祉デザイン衣演習というのがあるんですが、それは学生を高齢者の施設に連れて行って、車椅子の人たちがはいて楽なズボンを作ろうという授業なんです。
普段、実習などで学生たちが施設に行ってもシステム関係の学習が多いので、直接高齢者の方たちとお話をする機会は少ないんですね。そういう面ではすごく学生たちにもいい経験になっていると思うんです。
それで、授業の中で4回施設に伺うんですが、本当に喜んでくださるんですよね。そういう笑顔を見るのは学生たちも本当に嬉しいと思います。


−最後に美作大学技術交流プラザで会議などをされて、率直な感想などを教えてください。


美作大学生活科学部福祉環境デザイン学科小川京子氏画像繊維関係は参加者が少ないんですけど、東洋繊維工業の中島社長は自分の仕事そっちのけでされてますし、行政の方も本当に一生懸命やっています。そういう面からも、規模が小さいからいいものができないということはないと思います。
規模が大きければいいというものではないし、人数が多ければいいというものでもありません。うちは人数は少ないですけれど、いつまでにこれをしないといけないというものがない分、本当に少しずつですが、確実にいいものができていると思っています。これからもこの調子で、良いものをじっくり腰をすえて作りあげていきたいです。


お忙しい中、本当にありがとうございました。


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