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Text: Kato Junko (2002.11.13)

「美作大学」は美しい庭園で有名な衆楽園の近くにあります。
学校のほとりには宮川が穏やかに流れ、校舎のバックには紅葉で美しい山合いが顔をのぞかせています。
ここ数年全国的に注目され、研究されている「産学官連携」。
岡山ではその学長の熱意から「美作大学」が先陣を切って取り組んでいます。
今回はその目瀬学長にお話しをおうかがいしました。
津山の「学」の生の声です。



目瀬学長、今日はお忙しいところありがとうございます。
さっそくですが美作大学の産学官連携への取り組みはいつごろから始まったのでしょうか。

「私が着任して後の平成11年7月からです。
こちらに来て感じたのはですね。
県南は製造業が主な産業ですが津山は規模の小さな食品製造関係が多い、そのことを感じましたね。
しかもその食品製造関係の皆さんは元気が良い、アイディアがある、横の繋がりもさかん、そして地域貢献に皆さん頑張っている。
これは何とか応援しようと、そう感じましてね。
もう足掛け3年、美作大学は産学官連携に取り組んでいます。」

なるほど、それで産学官連携に取り組まれるようになったのですね。

「いや他にもですね、私ニューヨーク州のコーネル大学の農学部を視察した時のことなんですが、一人の学生が卒業研究で一生懸命に卵料理の新製品を考えているんです。
農学部の卒業研究ですよ。
日本の大学や学生では考えられませんからね、驚きました。
日本の大学は細かい数字ばかり追っている。
数字を付き合わせることが研究だと思っている。
それは違うんじゃないかと思いますね。
コーネル大学の視察でローテクな部分、つまり手作業でモノをつくりあげていくことの重要性を非常に強く感じました。
それでですね、数字ばかり追いかけるのじゃない、地域に根ざした取り組みを積極的に行うようになりました。
現在本学は『食と子どもと福祉と建築』の分野で21世紀を支える人材を養成する大学づくりを視野に学部、学科の改組に取組んでおりまして、津山地域に密着した大学づくりを目指さしています。」


美作大学は「産学官連携」と並んで「地産地消」にも積極的に取り組んでいらっしゃいますが。

「あのですね、私思うんですけど地域の大学は地域への貢献を一番に考えないといけないと思うんですよ。
地域の産業や文化のために何が出来るか、そのことを真剣に考えないとね、地域の大学の意味が無いと思います。」

驚きました。大学ってなんだか敷居が高くって、『研究をしているところ』といったイメージが強かったのですが。

「それがさっき話したことなんですね。細かい数字あわせばかり考える。
地域への貢献よりも学会ばかり見ている。
それではこれからの大学の責任は果たせていないと思います。」

『産学官』の『官』と『産』に期待するもの、またはアドバイスはありませんか?

「やはり『官』、つまり役所には敷居の高さを感じてしまう人は多いと思います。
つやま新産業開発推進機構さんは藪木さんを中心に広く門戸を開放していますが産業の相談役として頑張っていただきたいですね。
そして他の役所も今まで以上に地域貢献に取り組んでいただきたいと思っています。」

なるほど。

「そして『産』の皆さんには、より自由な発想でどんどん大学を使っていただけたらと思っています。
地元民間企業の集まりの『美作大学技術交流プラザ』の参加企業は年々増えつづけているのは、地域に根ざした産学官連携が『産』の皆さんに認められてきたからだと思いますね。」

お忙しい中、今日は本当にありがとうございました。

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